副業・複数の会社の経費を分けて管理する方法【領収書の仕分け術】
公開:2026-06-25
本業に加えて副業をしている、複数の会社や案件を掛け持ちしている——そんなとき悩ましいのが「どの領収書が、どの仕事の経費なのか」が混ざってしまうことです。月末や確定申告の時期に領収書の山を前にして固まらないために、最初から会社・案件ごとに分けて管理する方法を整理します。
複数の会社・案件の経費が混ざると何が起きるか
経費が混ざったまま放置すると、後からの仕分けに膨大な時間がかかります。とくに次のような場面で問題が表面化します。
- 確定申告・記帳:会社・案件ごとに売上と経費を対応させる必要があり、混在していると一件ずつ思い出す羽目になる
- 按分(あんぶん):1枚のレシートに複数の用途が混ざると、どの割合でどの事業に割り振るか判断が要る
- 証憑(しょうひょう)の保存:あとで「この支出は何の経費だったか」を説明できる状態を保つ必要がある
ポイントは、「支出が発生したその瞬間」に分けるのが一番ラクだということ。時間が経つほど記憶は薄れ、仕分けコストは跳ね上がります。
経費を分ける3つの方法
① 財布・クレジットカードを分ける
会社・案件ごとに支払い手段を物理的に分ける方法です。カード明細がそのまま事業別に並ぶため、突き合わせが楽になります。一方で、現金払いの店や、つい別のカードで払ってしまうケースには弱く、カードを何枚も持ち歩く運用負荷もあります。基本の土台としては有効ですが、これだけで完結はしにくいでしょう。
② Excel・スプレッドシートで管理する
「日付・店名・金額・税率・会社(案件)・カテゴリ」を列にした表を用意し、領収書を受け取るたびに入力する方法です。集計やフィルタが自由にできるのが強み。下記のような列構成が基本形です。
| 日付 | 2026/06/03 |
|---|---|
| 店名 | ○○珈琲 渋谷店 |
| 金額(税込) | 1,320 円 |
| 税率 | 10% |
| 会社/案件 | A社 |
| カテゴリ | 会議費 |
ただし、入力そのものが手作業で続かないのが最大の弱点です。レシートが溜まり、まとめて入力しようとして挫折する——という典型パターンに陥りがちです。
③ アプリで「撮影時」に仕分ける
レシートを受け取ったその場でカメラ撮影し、店名・金額・税率の読み取りと「どの会社・案件か」の振り分けまで一気に済ませる方法です。発生時点で処理が完了するため溜まらず、後からの記憶頼みの仕分けが不要になります。手間の少なさという点では、3つの中で最も継続しやすい方法です。
仕分けで失敗しやすいポイント
- 後回しにする:月末にまとめて、が一番危険。発生時点で分けるのが鉄則
- 税率の混在を見落とす:8%(軽減税率)と10%が1枚に混ざるレシートは集計でズレやすい
- 按分ルールを決めていない:家事按分・事業按分は、先に割合の方針を決めておくと毎回迷わない
- 証憑を捨ててしまう:保存義務がある期間は、紙またはデータで残す
撮るだけで会社ごとに自動仕分けする
「発生時点で分ける」を最小の手間で実現するのが、iPhone アプリ わけレシ の考え方です。レシートを撮ると端末内の AI が店名・取引日・金額・税率を読み取り、過去の傾向から「どの会社・案件(軸)の経費か」を推測して振り分けます。月末には会社ごとの合計がすぐ出て、各社ぶんを CSV/PDF で書き出せます。領収書・金額データは端末内で完結し、外部に送信されません。
関連記事として、確定申告に向けた領収書の整理のコツ、会計ソフトへのCSV取り込み手順、インボイスの税率混在の集計もあわせてどうぞ。
よくある質問
- 経費はいつ仕分けるのが一番ラクですか?
- 支出が発生したその場で分けるのが最も手間が少なく、記憶も新しいため正確です。後回しにするほど仕分けコストは増えます。
- 1枚のレシートに複数の用途が混ざる場合は?
- 事前に按分の割合方針を決めておくと、毎回迷わずに各事業へ振り分けられます。
- 副業の経費も同じ方法で管理できますか?
- はい。会社・案件を「軸」として分ければ、本業と副業、複数案件を並行して管理できます。